頼る先

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 久しぶりに株価をチェックした。オールマイナスの成績に辟易してすっかり見る気を失っていたのだが、久々にプラスを発見した。久々なので一瞬プラスが分からなかった。
 千載一遇のチャンスである。損切り覚悟であったときからすれば、光明が差し込んでいる状態である。だが、すぐに「もうちょっと上がるかな」と『売る』ボタンから手が離れた。
 しかし、天使の私が「ずっと待っていたよね、プラス1円でも同額でもいいから、マイナスにはなりたくないと」と耳元で囁く。すると今度は悪魔の私が「ここまで待ったんだよ、様子見して指値で入れればいいじゃん」と反対側で囁く。
 大したことではないが冷静さを失っている。意志薄弱なのである。ものすごい及び腰なのである。そして過去の売り時を失敗した思い出と、成功した時の思い出がクロスする。
 どうするどうすると迷った挙句「まだはもう、もうはまだ」という相場の格言を思い出した。
 「ポチっ」と成行きで売った。あとはもうどれだけ上昇しようが、振り返らないと決めた。たったこれだけのことだけど(^^;)  
 が、しかし、ボロ株はまだたくさん持ち合わせている。「たちどまるな ふりむくな」というジュリーの歌があったような…。古いな。

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