決心のしどころ

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 同じ場所にずっと住むと、そこに生活の場が出来上がるのは当たり前であるが、引越となると、困ることがたくさん出てくる。
 その一つが病院や美容院である。何せやたらと長くお世話になっているところなので、引継ぎ先が大変なのである。紹介状をもらって見つけるのもこれまた一苦労である。
 移動はフットワークの軽いうちに為すべきであるとつくづく思う。身軽に変わっていけるほど世の中は甘くない。特にシニアになればなおさらである。
 ちょっと前まで、ノマド的な生き方が若者の間でもてはやされていたが、こうもいろんな外出制限があれば、それも一気に消えたように思う。世情と自らの現状はリンクするということだ。今では田舎移住計画がもてはやされているようであるから、まあ人間は懲りないのである。
 どこにいても自分らしく暮らしていければ、などと青臭いことをいうほど若くはないので、シビアな目で現状を把握し、これならば何とかなる程度の覚悟と気合だけが必要である。
 そうして社会性からドロップアウトしないことである。ここ数日病院周りをしているのだが、付き添いなしに病院に来ることができている高齢者が少ない。来ても、受付で手間取っている。
 次の試練はここだろうと思う。自分で完結できるか、である。90歳を過ぎてできる人はどうやら明日すべきことがあって、その段取りがわかっている人らしいと、高齢者のインタビューを見ていてそう思った。勤めていようがいまいが、社会からのリタイアはないとみている。

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