記憶の維持は

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 リフォーム中で台所の戸棚が新しくなった。高い位置の戸棚にはかごがあった方がいいなと思い、百均に買いに行くことにした。そのため戸棚の大きさをメジャーで測った。大体の内径も分かり、出かけようとしたところ、「あれ?幅は幾つだっけ?」となった。しょうがないので戻ってもう一度、測った。「あっ、そうだったそうだった」と出かけようしたら、今度は「棚の高さは可動式だっけ?」となりまた戻った。そして靴を履きかけて、「待てよ、コードの分を差し引いた奥行きを測ったか」と不安になりまた戻った。
 アホである。内径は覚えられると思ったら、覚えていないし、確認すべきところを見落としている。もう少し用心深い人間ではなかったか、それとも老いたか、と情けない。
 日頃、老親にしっかりしろと言っているが、自分が一番怪しくなってきた。
 リフォームで一旦別の部屋に食器や調理用具など、いろいろなものを置いているので、いちいち取りにいかねばならない。取りに行って何を取りに来たのか、忘れることが多い。その部屋では思い出せず、また戻ってしばらくすると「ああ、あれだ」と思い出す。そんなことが何度もあった。これも情けない。
 しかし、移動させたものをどこに置いたかは覚えている。それはまた戻すときのことを考えてジャンル別、収納順にカテゴライズしているからである。記憶は何かに結び付けておけば、忘れることが少なくなるような気がしている。

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