挨拶の効用

 ゴールデンウィーク中だが、今日は平日である。小中学生はカレンダー通りに通学している。
 毎朝、7時40分ぐらいに小学生の女の子が家の前を通る。ゴミ出しや掃除なので玄関前にいると「おはようございます」と挨拶してくれる。私も「おはようございます。いってらっしゃい」というと「いってきます」とさらに返事をくれる。実にすがすがしい。
 近所のよしみで(といってもどこの子か知らない)、挨拶してくれるのだろうと思っていた。ところが、用があって同じ時間に駅へ向かって歩いていると、小学生の男の子とすれ違った。するとこの子も「おはようございます」と挨拶してきた。この子も知らない子である。こちらも「おはようございます。いってらっしゃい」というと「いってきます」と、これまた返答してくれる。すがすがしい中に、温かい気持ちになる。そして、大人として『ちゃんとしなくては』という気持ちが芽生える。不思議なもので、背筋が伸びるのは、大人の私の方である。
 日頃、だらしない大人なので、子供に挨拶一つで居住まいを正されるのである。『元気に学校に行って、元気にお家に帰るんだよ』という思いになる。
 自分が当たり前と思っていることが、どんどん食い違っていくことも多いが、違和感なく、お互いに挨拶できる状況はずっと続いてほしいと思う。

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