王道を行く

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 子供の頃の病気で寝込んだ時の高級な食べ物といえば「桃の缶詰」ではなかろうか。しかも白桃である。甘くて喉越しよく、食欲がなくともつるんと入って満たされる、そんな缶詰であるが、当方は食べさせてもらった記憶はない。
 子供の頃、ミカン以外のフルーツの缶詰は高級品であった。パイナップルも同様であり、ガラスの器に2枚入れてくれとせがんだことがある。
 スーパーで缶詰を見ていて昔ながらのフルーツ缶を見つけた。どこが昔ながらかというと、缶切りで開けねばならないというものである。昨今の若者は缶切りも知らないし使い方もわからないらしい。懐かしさのあまり買って帰った。(結構重い!)
 空き缶で缶蹴りをしたり、穴を開け、紐を通して缶の竹馬もどきが作れたのも硬いスチール缶のお陰であった。二度おいしい王道の缶詰がここにあった。
 感慨にふけっていたら、「そういえば缶切りあったけ?」で家探しする羽目になった。あってよかったぁ。(^^;)

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