彼岸に寄せて

 先週は慌ただしかった。仲の良い従兄の奥さんが亡くなり、通夜と葬儀に参列した。丁度父の症状説明と退院日と重なったので、病院に迎えに行けないという理由で、そちらを延期した。葬儀場も片道2時間かかるので、どう考えても延期するしかなかったのである。
 従兄の妻はまだ50代であった。一旦は白血病の骨髄移植が成功したものの、合併症を患い、再入院の末亡くなった。一度目の退院の時にはこれからよくなっていくと本人も喜んでいて、顔色もよかったので、緩和ケアに入ったのち、亡くなったと聞いた時には信じられなかった。
 人生はわからないものである。明日のことはわからないとよくいうが、本当の意味で理解している人は少ないであろう。私もその一人である。
 葬儀場や病棟を行き来して、人の生死はわからないとつくづく感じている。なのに、いつも介護でイライラしている自分がいて、その自分にも嫌気がさしている。
 健康で御飯が食べられることにさえ、感謝できず、こういうことがあると反省する限りだが、日々の疲れが感謝を忘れさせていく。
 お彼岸も過ぎたというのにまだまだ暑い。少し涼しくなったら、自分も少しCalm Downしていろいろなことをちゃんと考えたいと思う。

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