クリスマスのワクワク

　子供の頃、クリスマスはそれなりに楽しかった。プレゼントやケーキがあるだけでなく、クリスマスのテレビの特番があったからである。
　小学生の低学年の時「赤鼻のトナカイ」（だったような）の人形劇動画（一コマ一コマ人形を動かして撮影する技法で作られたもの）が放映された。これが普通のストーリーとは違って雪男が出てきたり、サンタが途中で解説したり、どちらかといえばトナカイは脇役であった。とても面白かったので翌年の放映も楽しみにしていたのだが、その年だけであった。子供の頃の記憶なので間違っているかもしれないが、本当にワクワクして見ていたように思う。
　今日の新聞を見ても、クリスマスの特別感を感じない。特別なお話はどこかにいってしまったのだろうか。テレビ以外の選択肢があまりに広いので、気持ちもばらけているのだろう。何はともあれ、メリークリスマス！