「気」流

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 甲子園の熱戦、高校野球大会が終わると夏休みもそろそろ終盤である。子供の頃は休みの終わりが見え始めて、どんよりする頃でもあった。
 大人になってからは、今年の夏も行ってしまったなあと感慨にふけることもある(天気予報では10月まで暑いらしいが)。自宅でのセミの鳴き声も聞こえなくなった。お盆が過ぎるとすぐにお正月が来ると介護タクシーのおじさんも汗を流しながら笑っていた。
 また一つ季節が巡るのだが、夏を100回体験することはほとんどないだろう。60回目の夏を体験しないまま逝った人もいる。そう思うと当たり前だが、一つの季節の体験にも限りがある。
 人生イベントが少ないせいか、私自身、ひとつひとつの季節に特別感が少ない。しかし今年は何かが違って見える。環境が変わったせいもあろうが、それだけではない。よくわからないのだが、自分を取り囲む場の流れが変わったような気がする。説明しにくいが、自分自身を問われているような「気」が流れている。
 ゆらゆら揺らぎながら、どっちに行くのだとポジティブにとらえられない自分もいて、季節の巡りが揺らぐ自分をカウントダウンしていく。

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