降雨の現象

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 夏の午後にざっーと降る雨を「夕立」といっていた。大抵、昼間にガンガン暑くなって入道雲ができて、辺りが暗くなりザーと激しい雨が降って小一時間もすれば上がり、そのあと若干涼しくなっていたというのが子供頃の記憶である。夕立が来る前は、風が起きて、遠くからかすかに雷鳴がして、うるさいくらいに鳴いていた蝉が静まり返る。
 この時期、外には殺人的紫外線と熱波が降り注いでいるので、やたらと洗濯をする。洗濯機は三循環ぐらいするが、全部乾く。しかし、この急にやってくる夕立(今ではあまり聞かない言葉になった)には要注意である。雨が来そうな気がすると思ったら、スマホの雨雲レーダーで確認する。若干のずれはあるが、大体わかるので、急いで洗濯物は取り込む。
 ただし、雨雲レーダーも自分で「なんか変だな」と思ってから確認するので「洗濯物注意」のアラートにはならない。そうなると蝉しぐれが止む方がアラートになっているのかもしれない。
 とはいうものの、今では急に午前午後構わずに降るゲリラ豪雨というのもあるので、「夕立」というどこか風流な呼び名も季語の中だけになるかもしれない。
 それにしても毎日暑い。ザーと降って、ピタリと止まる涼を呼ぶ雨が恋しい。

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