風に吹かれて

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 如月である。二月というより趣があってかっこいいが、まあ一番寒い時期でもある。この時期、受験と入学の狭間であるためか、近所の大学もどんよりして華やぎがない。いつも二月は活気がなく森閑としているように思う。また別れの3月と違って、記憶にも残りにくい。
 けれど私にとってはこの2月が本来の新しい年の始まりでもある。節分が終われば年が明ける。ゆえに新年というわけである。抱負を立てるわけではないが、ここから5年が大きく変わりそうである。衣食住が変わるので、変化も大きいだろう。
 年々、フットワークが軽くなる人と重くなる人がいるが、私は後者である。出不精になっているだけでなく、好奇心の感度も下がっている。好奇心の感度が下がるのは「わかった気がする」と中途半端な画面越しの体験で済ませるからかもしれない。物事には両面があるので、どちらがいいとか悪いとか言えないが、半径1メートルで済む世界は、やはりつまらないように思う。
 二月の風は冷たい。冬来たりなば春遠からじであるから、冷たい風に吹かれていた方が、暖かさは感じやすいだろう。

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