先生からの苦言

　今から10年以上前に早朝ウォーキングをしていた。ということはもうやっていないということだが、それでも５年以上続けていた。その頃はスマホも持っていなかったので万歩計を購入した。新聞で見つけたものだが歩いた距離で日本地図を描くもので「平成の伊能忠敬」との名前が付き、東京から北上して北海道を周り、日本海側で本州を移動し、九州、四国を周って帰ってくるという壮大な万歩計である。まあ２年ぐらいでの完成の目途らしいが、未だに達成していない。電池も何度か切れたが捨てることもできず、電池交換していた。先日ちょっと歩いたとき持ち出し見てみたら、福岡から佐賀を目指しているところだった。頑張って歩くと伊能先生からお褒めの言葉をいただいたり、通りすがりの人が出てきて励ましてくれたりと、なかなか味わい深い万歩計だが、少しの距離であれば当然先生のお叱りもある。
　先日、早朝ウォーキングしてみた。というのも五十肩がいつまでも治らないのは、リモートワークになってほとんど歩かなくなったせいもあるかもしれないと思ったためだ。続くかどうか自信がない。昔歩いていたコースを極端に短めにして歩いたが結構疲れた。先生からは案の定お叱りの言葉をいただいた。一万歩を歩いたときのように「よくやった」と桜吹雪のお褒めの言葉は程遠い。