老いさらばえず

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 年を取ると、病気のこと、介護のこと、年金のこと、墓のことなど楽しくない話ばかりになる。同世代の方々は同じような悩みを抱えているので、楽しい話をしていても、最終的には上述のようなことになる。自分も年を取っているのだなあ、とつくづく感じている。
 というのも家にいて若者と接点がないからである。テレビやスマホから情報を得たとしても、すでにそこには自分のチョイスが入っているのでババ臭い。
 思わぬ展開の話が脳を活性化するような気がする。「へえ~」と心から良くも悪くも思うことである。それには生身の人間との接点が必要である。
 ということで、一言多い人間になっているような気がする。郵便局の窓口でも、病院の受付でも、雑貨屋の会計でも、用事をさっさと済ませて「はい」「いいえ」で済むようなことでも「お天気がいいと人が多いですね」「今年の流行色なんですかね」「紫陽花がきれいですね」などとどうでもいいことをしゃべっている自分がいる。対応者も「はい」「いいえ」で返すことはない。「昨日は雨で暇だったんですよ」「いろんなものにこの色が使われていて、これもいいですよ」「今年は○○の紫陽花がきれいで種類も多いらしいですよ」などと会話は続くのである。  
 そこで有益情報を得ると、行ってみようかとか聞いてみようかなどと好奇心を持つことができる。老化も気の持ちようかもしれない。

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