秋に映える

　フルーツの秋の到来である。といいたいところだが、年中果物はあるので季節感は無くなりつつある。ただ、価格が安くなってくると市場に旬が来たかなと思わせる。
　リンゴも年中あって、多種多様であるが、わかりやすいものとして「秋映」というリンゴがある。黒っぽい赤色をしたリンゴなので、すぐにわかる。これが出てくると名前と言い、秋を感じる。出回る時期は短いので、あったら買う。甘味と酸味のバランスがよく、どちらかといえば濃厚でリンゴらしい味わいである。産地は長野県であるらしい。歯ごたえもあって、私は柔らかいリンゴより好きである。
　昔、リンゴといえば国光、スターキングが主であった。今はどちらの名前も聞かなくなったが存在しているのだろうか。
　品種改良の末にいろいろなリンゴを楽しめるようである。しかしそのリンゴもお高くなっている。できれば失敗なく選びたい。ときどき芯のところが空洞になっていていかにも古いというものに出くわすときがある。見分け方がよくわからないが、お値段に比例するのかもしれない。