消費世代

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 二束三文だったのはアクセサリー類を売ろうとしての査定額である。アクセサリーであってジュエリーではないので、まあ仕方がない。ブランド物でも数百円台である。
 今でも使用しているジャンクな指輪があるのだが、どのくらいの価値があるのだろうかと査定に出した。二十年以上前の誕生日に「エイヤッ」とかなり力を入れて買ったもので、当時の流行ブランドであったが査定価格は0円であった。そんなものなんだなあと、このままだと廃棄処分であろうから、引き取り希望を出した。他にクズダイヤがついたペンダントトップは思った以上の価格であった。今は金が高騰しているので、そういったものは少しでもあれば高く売れるらしい。
 他に使わない18Kペンダントもあるのだが、自分で買ったもの以外はさすが売りにくい。ブランド物の服もどんなに美品であっても、こちらも二束三文である。
 買取に出すときにいつも思うのだが、本当は出したくないのである。じゃあなぜ売るかというと、もう持っておけないからである。日の目を見ないことはわかっているのだが、愛着があるというものは始末が悪い。
 今の若者は物を買わないし、長期に使えるものという考えもあまりないようで、その場その場で買い替えができるものが好まれ、愛着とは程遠いようだ。手に入れることが楽しかった時代の産物がゴロゴロしている当方とは大違いである。
 せめて手放すときには「ありがとうよ、楽しかったぜ」と別れを告げたいところである。(/_;)

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