時勢のままに

　いつまでも昔の体制にしがみついてはいけないらしい。ある一定の年齢に達すると、変わることに抵抗があって、慣れ親しんだ風習などが崩れていくことに違和感がある。しかし抗うことができないためそのままフェイドアウトすることになる。
　昔がよかったとは言わない。どんどん良くなってきたことも多いが、方向性が変わってくるとそろそろ自分の中で終わりを告げる。私にとって終わりを告げそうなのはデパートである。新聞にあったが、某デパートでは万人向けから購買別の顧客向けに変わるらしい。つまり私のようなちょっと買いのお客は相手にされなくなるということだ。優良顧客の囲い込みで収益を確保するのだろう。生き残りをかけての業績の回復狙いだろうが、一般客を相手にしなくなるのだから店員さんも減るだろう。買う方も売る方も変わっていくらしい。デパートの催し物が好きだった者としては少々寂しかったりする。まあ、時世ですかな。