春の装い

　春はコロコロ天気が変わる。朝、晴れていて一気に洗濯物を外に干して、家の中に戻ろうとしたら、分厚い雲が見えたので慌てて軒下に入れる、なんてことも多い。
　今日も車で買い物に行って晴れたなあと思っていたら、戻って来た時にはフロントガラスに雨がぽつぽつ当たって車庫に入れたら晴れたりする。
　歩いていると暑くなって、家に入ると寒かったりする。気温も油断大敵である。それでもあちらこちらでツツジが咲き始めているので、春も終盤であろうか。
　夕方には冷たい強めの風が吹いて、雲がどんどん流れていく。そして思う。去年何着てたっけ？と。家の中では真冬のような恰好だったりする。外の様子はどうであろうかと、思ったところで、人が歩いていない。 田舎は車社会なので、春物のコートには縁がないらしい。車から降りると小走りで建物の中に入っていく人達は薄着である。車社会の中で人目を気にせずおしゃれに無頓着になっていく自分がいる。やばい。やばいながらも、着るものがない！と今日もクローゼットを開けるのであーる。