持ち物の保存期間

 じゃんじゃん雨が降るので、ふらふら出歩かずにクローゼットの整理でもやるかと中のものを引っ張り出した。そこはほとんどバッグ類が占めている。一応、箱や袋に入れているものの、不定形の袋はいつのまにか潰れて崩れてしまっている。クローゼットの扉を開けると整然と並んでいたはずのものが雪崩を起こしている。
 断捨離は引越の時に行ったので、捨てるものはない。きれいに収納するだけである。大きさの異なるバッグを立てて収納するのは大変である。なるべく真っすぐ立てて収納できるように簡易棚を入れて工夫はしているが、棚数が少ないのが難点である。
 潰れた袋は捨てて入れ替え、同じような大きさごとに並べる。まあ何とか体裁を留めることはできた。仕舞ってから思ったのだが、本当に使うものばかりであろうかと。好きだけど出番が少ないものの増えてきた。よく使っているものはチープで丈夫なものばかりである。そういうことを考えると、生活スタイルの変化を感じずにはいられない。
 使わなくても大好きなバッグがまだある。愛着があるのだ。そういうものは断捨離を免れているのだが、困ったことに多いのが玉に瑕である。今は収納されているので、あと数年はこのままであろう。新しいお気に入りが増えない限り。

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