坂の先には

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 ずっと不義理していたこともあり、今頃墓参した。お寺の納骨堂であるが、場所がかなり不便である。山間にあるためお手軽というわけにはいかない。帰省した時にもなかなか行かなかったし、お彼岸のときにも行っていないので、かなり久しぶりであった。
 親戚に連れて行ってもらって、今後車を止めるであろう駐車場の場所や納骨堂内の場所(おぼろげであやしかったので)教えてもらった。
 場所が観光地化しているので、外国人も多い。中国語や韓国語はわかるが、何語かわからない人たちもいて、こんな僻地まで来ること自体不思議である。
 とはいうものの、昔と変わったところもあって、私も周りに何があるか知らないのである。歩きながら、こんなところだったかと罰当たりである。
 急峻な寺への入口は年寄りには登れない。祖父母の墓参に両親はこられないのである。そうなると代々供養するのは子供や孫になるだろう。脈々と続けばいいがそうはいかなくなる。供養する人のいない場合のお骨の処理方法をそのうち考えておく必要があると、坂を登りながらそんなことを考えていた。

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