あれから、その2

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 引越前に話を戻すと、職場へ定年退職前、最後の挨拶に出勤した。在宅ではなく出社するのだが、所属する本社ではなく、近くの事業所である。土曜日ということもあり、会議室が空いていることから、部署の方々は複数の会議室に分かれており、出社と言えどもリモートなので、どこに誰がいるかわからない。また、出勤せずに、在宅リモートの人もいる。部長は急遽出張が入り、出張先からのリモートであった。
 と、いうわけで対面のサヨナラとはならなかった。一番大きい会議室には2名いたので、PCを借りて(すでに返却して自分のPCはない)参加し、画面越しに皆さんから温かいコメントを頂いた。こちらも一言挨拶をすればいいのだろうが、折角?なので一人一人にコメント挨拶を返すことにした。しかし、この後皆さんは会議があるので、早々に切り上げなければならない。
 会議室にいた人から記念品を受け取った。それを画面越しにみんなが見ているというような状況である。私の方は、みんなに渡すお菓子を会議室にいる人に託して終了である。
 まあ、今風であっけない。こんなものである。花束贈呈とか、会社出口までの見送りとかは、ドラマや映画の中の話である。この事業所は入社した場所ではあったが、ここに来ることはもうないなと思いながら、そのまま帰った。
 仕事の最後の2年間は、在宅ワークになっていたので、対面で人と話す機会もめっきり減っていた。本来は会社内の全国の事業所等に出かけて行ってやる仕事が主であったが、それも制限されていた。この数年で、仕事のやり方自体が大きく変わったが、この変化を経験できたことは良かったと思っている。新しい時代に踏み込んだ感触だけは理解できたからだ。
 そして、私は住所変更と退職に向けての書類に東奔西走するのであーる。

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