振り返り作業

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 家にある新書を久しぶりに手に取った。ついこの間買ったような気がしていたが、2017年に出版されたものだからすでに5年経過している。自分の時間経過がいかに狂っているかと今更ながらに思う。
 考えてみれば歴史的な出来事とともに生きていたとしても、その時にはその大きさには気づけない。それは自分がぼーと生きているせいだと思う。小学生の頃、沖縄はアメリカだったし、ベトナム戦争が普通に茶の間に流れ、日中に国交はなく、ドイツは東西に分かれ、チェコスロバキアという国があったし、ロシアはソビエト連邦であった。
 当たり前が崩れる瞬間に鈍感であったことは、自分の頭で考えることを放棄していたことに繋がるように思う。
 5年前の新書に書かれていることが、いくつか今現在の問題として出てきている。どちらかといえば悪化している。そこに線で印をつけていたにも関わらず、全く記憶にない。その場限りの情報でなんにも生かされていないのだが、私にはいつものことである。
 今回パラパラ捲りながら思った。前と違う読み方ができるのは時間の経過があるからだ。ときどき振り返ると、意外な事実が見えたりする。

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