毎日が日曜日

　平日の休みに映画を見に行った。特に見たいと思ったわけでもなく、なんとなく久しぶりに映画館にでも行くか、というような流れである。
　ばかばかしく内容のないコメディを選んだ。今はネットからチケット予約ができるらしいが、当日券を映画館で購入することにした。平日だし、間もなく公開も終わりそうなので、席が取れないなどということもない。
　そこは映画館が10個ぐらい集まった複合型である。公開終了間近であればシアターも小さめのところに移動している。やはり30人程度しか入っていない。来ている人は同世代の二人組や学生、オジサンに交じって70代ぐらいの女性が一人で来ていた。ひざ掛けも今のコロナ時代には貸してくれないので、その女性は持参である。しばらく観察していたら、マイボトルに小さめのおやつ、長そでのカーディガンと鑑賞の態勢が万端なのである。おぬし、慣れとるな、という感じである。
　まあ、考えたら、リタイアして月にふらりと１、２本映画見て、どこかでランチして帰るような、そういう生活もいいかな。でも田舎では絶対無理。都会あっての生活ですな。