体温調節とその感覚

 毎日、体にまとわりつくような暑さで嫌になる。暑いと思考も停止するような気がしている。頭がすでにバーニング状態だからだろうか、考えることが面倒になる。
 一旦涼しいところに入ってしまうと、快適さに慣れてしまい、暑いところでの作業は億劫になるので、「これが終わったら涼んでヨシ」と自分に言い聞かせて、掃除洗濯にいそしむ?。
 老親の薬取りに病院まで歩いて行ったのだが、日傘をさして歩いて横断歩道で止まると、滝のような汗が額に背中に脇に流れているのが分かる。
 そして病院に着くと、マスクをするのだが、もうその段階で熱中症になりそうである。暑くて呼吸困難である。待合室の入口近くで、マスクをずらして呼吸するが、汗は止まらない。ハンカチで額を抑えるのだが、メイクももう剥がれ落ちている。
 そんな中、車椅子に乗った高齢者がやってきた。見ると通気性の悪そうなナイロンジャンパーを着て下にはいっぱい着込んでいる。車椅子を押している人は汗だくである。介助者がさすがにジャンパーは脱がせていたが、本人は暑くなさそうである。また別の高齢者はダウンのベストを着ているではないか。
 高齢者がエアコンも扇風機もつけずに熱中症で倒れるわけである。外気温を感じないのであろう。知らず知らずのうち体温が上がっているのにも気が付かないようである。
 私も汗がやっと引いたと思ったら、処方箋を持って院外へ取りに行き、自宅に戻ったときにはまた滝のような汗が噴き出していた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました