立てば芍薬…

 センスゼロだが、玄関に花を活けている。その花はスーパーの産直で買っている。農家の人が育てた旬の花が多く、そのまま切り出して店先に並べるので生きがいい。当然、長持ちするのだが、ちょっとグリーンを足したいとか彩でこの大きさの花がほしいとか、そういったものは手に入らない。あるものでなんとか生けることになるのだが、そうなるとセンスが必要である。
 へんてこりんの挿花を堂々と玄関に飾る厚かましさはさておき、それを払拭するのは季節の花である。今は芍薬がとても美しい。芍薬といえば大輪の花である。開き始めると豪華である。
 今朝、生けた芍薬を見ると一気に開いていた。昼にみると花びらが数枚落ちていた。誰かが花に当たったかと思っていたらそうではない。夕方に見ると十枚くらい落ちていた。そして夜にはまた十数枚落ちている。花びらの枚数が多いので、貧弱にはならないが、明日の朝にはどばっと落ちているかもしれない。
 ただ花びらの落ち方をみていると、「生きてるな」という感じがする。「枯れる」というより、少しずつ終わりに近づいている感がある。
 しかし、芍薬が終われば、誤魔化し生け花も終る。菊ではちょっとインパクトないかも。

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