鏡よ鏡

 齢をとると、やたらと歯の間にものが挟まると聞いていたが、まさにそれである。歯茎が下がってしまい、歯間が空いてしまうのである。実にやばい。
 夕食の後は寝る前に歯を磨くのであるが、なんか挟まった気がして夕食後に歯を磨きに洗面所に行った。鏡の前で口を開けようとした途端、別のヤバさに気づいた。
 口角の横とこめかみのところがカピカピで粉を吹いたように皮が剥けているではないか。かなりの広範囲である。なぜ今まで気付かなかったのだろうかと、己を振り返った。洗面台で顔を洗った直後は水を含んでいるからわからない。お風呂上りには化粧水をバシバシつけているからわからない。
 洗面台の電気が明るいので自分がやたらと老けて見える。自分の部屋には鏡が2つあるが、それでも粉吹は発見できなかった。蛍光灯の場所と鏡との距離かもしれない。老眼もあるし。
 ちゃんと見えていると思っていた。眼を皿のようにしてみなければ発見できないことが多くなってきているのだ。齢を取るって油断できない。とほほ…。

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