昭和のテレビ

　地上波のテレビ番組はあまり見たいと思うドラマが私の場合ない。最近は動画配信サービスを利用する人も多いだろう。私はそこまで観たいとあまりおもうものがないので、YouTubeに期間限定で上がっているものを時々見たりする。
　先日、子供の頃に見ていた「仮面の忍者　赤影」が配信されていた。第一話がどうだったかなんてさっぱり覚えていない。時代背景もいつ頃だったのか全く分かっていなかったのだが、第一話を見てそういうことだったかと思い直した。特撮も今となってはちゃちといわれそうだが、なかなかどうして当時はしっかりハマっていたのだ。今では大俳優となっている人がちょい役で出ていたりするから面白い。しかし子供向けの割にはしっかりと作り込んでいることはわかる。
　他には昭和のホームドラマも限定で配信されていたりするから、あの時代のわかりやすくほんわかした感じが安心して観られるが、今の若者には刺激が足りないだろう。
　私も、懐かしいと思うだけで全話を見ようとは思わない。こんな感じだったか程度である。ドラマでもアニメでも複雑な人間模様が繰り広げられている現代のストーリーは、勧善懲悪にはいかない。単純でないところに面白さがあるのだろう。
　ところで「赤影」だが、今でもテーマソングがちゃんと歌える。覚えようとして覚えたわけでもないのに、こういった記憶は頭のどこに残っているのか、不思議である。