洋画の休日

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 休みの日にBS民放の洋画を観た。1980年代の映画で、映画館で観たのを思い出しながら何となくダラダラ観ていた。ストーリーも知っているし、結末もわかっているが、意外に覚えていないのは背景である。
 映画を楽しんでいる時にはストーリーを追っているので、あまり気づいていない。街の様子、山の自然、室内の設え、エキストラの動きなどである。そんな風に見てみると映画が作品といわれる所以がわかるような気がする。もちろんストーリーは大事だろうが、主人公にそのセリフをどこで言わせるのか、その立ち居の後ろには何があるのか、どこを走らせるのか、どんな色を持ってくるのかなど、作る人の意図がそこにあって興味深い。
 見ていた映画はラブコメで高尚な作品ではない。それでも見方を変えると面白いものを発見する、元気だったころの世界を。

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