小心者の夢

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 夢といってもドリームではない。ナイトメアの方である。つくづく小心者であると自覚するのは悪夢を見るからである。しかも取るに足らない、みみっちいことが引き金となる。
 たとえば、不燃物を出し忘れてしまったらどうしようとか、返却物の住所がまちがっていたらどうしようとか、郵便物が届かなかったらどうしようとか、買い忘れがあったらどうしようとか、手続き漏れがあったらどうしようとか、本当にどうとでもなることを寝る前に考えていると夢に出てくるのである。しかも間に合わないとか、間違ってしまったとか、焦ってしまって悪い方向へいく夢である。
 朝、目が覚めたら、上手くいった方が現実なのか、行かなかった方が現実なのか、わからなくなっている。寝起きであるがゆえにぼーとしていて、またそこで悩んでしまう。これを小心者という。
 しばらくして頭もはっきりしてくると、ケセラセラ状態になってくるのだが、時間がかかっている。これはひとえに緊張が足りない、と思う。つまり仕事に行かなければならない状態から解放されているので、どこか油断があって、だらっとしているのでエンジンがすぐにかからない。その割にはくだらないことで気をもむ。
 段取りを間違えないようにカレンダーに書き込んでいるのだが、しばらくすると「これ何だっけ?」と自分が情けない。(^^;)

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