簡単に年を取らせてくれない

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 冬ってこうだったな、と思ったのが結露である。かなりの量で、雑巾で拭いてもすぐにびちゃびちゃになる。ベランダに出ると冷たい空気が刺さるようにズボンを通して入ってくる。
 冬だなあと思いながら部屋に入って在宅ワークである。ほとんど動かない。狭い部屋なので数歩で事足りるのがイケない。身体がぎしぎしと音を立てている。ぼきぼきとかではなくきしむような音であるから絶対に体に悪い。
 伸びをしたり、腕を回したりしていたこともあったが、没頭すると同じ姿勢でほぼほぼ動かない。猫背になり、お腹を圧迫し、瞬きも少ないのでドライアイも進む。
 死に急いでいるとまで言わないが、老化が早い。この2年間ぐらいで世の中が激変したが、それに合わせて体が着実に弱った。しかも変な弱り方だ。この感覚は人にはわからないかもしれない。疲れやすいとか腰が痛いとか肩がこるとかのレベルではなく、忍び寄るダメージが内部から始まっているように思う。そして完璧な栄養不足である。食べることが面倒であるから始末が悪い。だからといって自炊はするが、休みになったらふらりと出かけて栄養補給する。大台に乗る前の儀式なのか、体の異変を感じている。

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