10月に比べて11月は天気のいい日が多いそうだ。つまり晴天に恵まれやすいということである。空気は乾燥しているので洗濯には適している。
少しずつ街路樹のイチョウも色づき始めた。歩道には銀杏がつぶれてよく転がっている。秋だなあと感じるけれど、決して踏まないように注意する。
朝方も多くの人が犬を散歩させている。久しぶりに大型犬を見た。室内では飼えないであろうシェパードである。凛々しい顔つきで尻尾がふさふさしている。連れているのが小柄な老婦人で引っ張られないのかなあと見ていたら、犬の方が心得ているようで、急いだりしない。てってって、ぴたっ。という歩調である。もしかしたらシェパードも老犬なのかもしれない。横を通り過ぎるとき、一瞬シェパードがこちらの方を見たが吠えられることもなった。
今度は前から茶色の毛糸玉のような小さな犬が、転がるように走ってリードがピンと張っている。こちらの飼い主は強面のガタイのいい男性である。小型犬はチェックの服を着ているが、胴体がキュッと絞まって見え、余計に毛糸玉っぽい。前に前に飛び跳ねている。きっとまだ若いのだろう。
家に帰ると異様な匂いに気が付いた。銀杏を踏んでいたのである。
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