非日常を堪能

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 先日、お芝居を観てきた。舞台が大阪の人情劇である。見事に中高年、いや高年の女性が8割である。土曜日のマチネーなのでもっと中年もいても良いのだが、まあ70代女性が一番多かったように思う。
 東京で観る芝居と大きく異なることがある。もちろん規模も設備も異なるのであるが、芝居の内容に「地域あるある」を入れてくるところである。地方都市への配慮とウケを狙っているのであろう。
 舞台の芝居はやり直しがきかないので、ハプニングもあってなかなかのライブ感がある。アドリブで切り返されて困っている役者さんや笑いをこらえて演技している役者さんなど、人間性に溢れていて面白い。失敗をアドリブで切り返したり、泣くようなしんみりした場面を泣き笑いに変えたりと役者さんの力量も試されているようである。
 私は旧式の人間なので、「第一部」があって「幕間」があって「第二部」がある、一日仕事のような観劇が好きである。開演前に土産物屋を物色して、お芝居観て、幕間で急いでご飯食べて、またお芝居を観るというバタバタ感に何やら満足感がある。非日常は、「いとおかし」なのであーる。

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