雛祭りに

 とりあえず、ケース入りの雛人形を飾った。小さいが五段飾りになっている。まあ、押し込めてお雛様関係者全員を入れたようなものであるが、六十年以上たっても風化せず、それなりの色を保っている。
 先日、写真をバンバン、シュレッダーにかけた話を書いたが、その六十年前の写真にも同じお雛様が写っていた。家を転々としたが、ずっと連れて移動している。断捨離で人形供養に出したものも多かったが、これはまだ持っていようと思う。何より簡単に飾れるからである。仕舞う時も専用の箱(ぼろぼろだが)に入れればよい。豪華な五段飾りではないから、面倒でもない。ただ、納戸の高いところに仕舞っているので、脚立に乗って、いつまで自力で引き出せるか、が問題である。低いところに仕舞えばいいのだろうが、使用頻度と優先順位を考えれば、どうしても場所が限られる。
 今は、箱を持ったまま脚立に上がって納戸に入れている。しかし、脚立に上がってから、誰かに箱を渡してもらった方が安全である。箱を渡してくれる人がいない状態で、あと何年大丈夫だろうか、と思ったりする。落として割らないようにということより、自分が落下して怪我しないようにの比率が徐々に上がってきているのは確かである。

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