耐用年数を超える時

 美容室に行った。頭のてっぺんや額に白髪が見え始めヘアマニキュアをしてカットした。髪は最後のあがきというべき、少しずつ伸ばしている。もう跳ねないという長さまで目指しているが、髪に跳ねる元気もなくなりつつある。
 湿気にも弱くなってぼわっと膨らむ。膨らむのだが前髪は額にぺたっと張り付く。そして1本1本がうねっているらしい。
 髪の手触りも、頭皮の弾力も変わったことは自覚している。膨らまない、張り付かないためのヘアクリームやヘアマスカラなどを使用しているが、まあ気持ちだけですな、劇的に変わるものではない。
 とはいうものの、何もしなければ鏡を見て「ひえぇ~」と叫びたくなる。髪だけではない。年齢を重ねるとメンテナンスが体中に必要になってくる。そのメンテナンス代は意外に高額になってくる。
 考えてみれば60年以上使い倒しているわけで、そのまま使い続けるにはそれなりのケアも必要であろう。機械だって製造から7年経ったら耐用年数を超えるものもあるから、人間の身体はそれなりに偉大である。大事に使わねばと思いつつも、若い時と比較をしてため息をつくのであーる。

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