老化度判定

　先日、近所のドラッグストアで買い物をした。そこの駐車場はスーパーや100均などがあって、すぐ一杯になるので、バッグ駐車の苦手な私は午前中が勝負である。
　というわけで10時ごろ行った。クーポンを使ってポイント10倍に気を良くしてカートの上にしこたま荷物を載せているとチラシをもらった。「血管年齢測定中、無料」と書いてあり、15秒くらいで測定できるらしい。しかも誰も測定に待っていない。ここで何かしらの物品を勧められても「NO」といえる日本人なので、測定してもらうことにした。
　左手の人差し指で測定するらしい。機械からレシートのようなものが出てきて、血管年齢とコメントが書かれていた。血管年齢は実年齢マイナス８歳で、コメントは「血管は老化していません。血管の弾力はとても良い状態です。非常に若い血管です」とあるではないか。
　その日はとても寒い日だったので、手が冷え切っていたから結果は良くないかもしれないと思っていた。思った以上の結果だったので、買い物以上に気を良くした。
　結局物品のお勧めはなく、アンケートに答えると野菜ジュースをくれるとのことだったが、それは断った。
　家に帰って、結果のレシートを再度見ると「いや、もうちょっと若くてよかったのではないか」と欲が出てきた。けれどこれが実年齢より上であったらがっくりするのだから、これでよかったと納得するべきであろう。