空のご褒美

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 なんとか早朝ウォーキングを続けているのだが、日々さぼろうと悪魔のささやきがある。言い訳の天才の本領発揮である。
 それでも外に出て歩き出すと、やってよかったとプラス思考に転ずる。空を見上げながら歩いている。「この日この空この私」とエッセイの中で城山三郎が言っていたことを思い出す。唯一無二の空であることは間違いない。同じ雲は浮かばないし光も影も異なっている。
 歩いていて思ったのだが、朝焼けが激しいと天気が崩れる。そろそろ夜が明けるなあと思っていたら、明るすぎる夜明けに、反対方向を見ると曇天が迫ってきていた。家を出た時とは違う風が吹いてパラパラと降られてしまった。急ぎコースを変更して家に戻ることになった。小降りになって止んだのだが、「朝焼け」は昔から注意といわれていたとおりである。
 雨が降らないにしても朝焼けの色は日々全く異なっている。オレンジがかっていたり、ピンクぽかったり、やたらと赤かったりと様々である。太陽が出る前は直視できるので、幻想的な風景にも出会うことがある。
 先日はウロコ雲の間がピンク色に見えて、そのあとに差してきた光が金色であった。「龍の鱗」と名付けて見とれていたが、太陽が出ると金色が消えてしまった。一瞬の芸術である。
 早朝ウォーキングのご褒美と思って、続けられればいいのだが、残念ながら根は怠惰にできている。(^^;

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