久々に通勤の満員電車に乗った。ここ1,2年は超満員電車にはならず、そこそこ(肩が触れる程度)の混み具合であった。すっかり「そこそこ」に慣れていたので、ドアのエビ反り(何としてでも乗ってやるという意気込みの元、体が弓反りになる)状態をすっかり忘れていたのだ。キープ・ディスタンスどころではない。働く者の意欲(根性?)はそれに勝るというものだ。
これに重いPCを持ち、支える左手は五十肩で頼りなく、意地だけで乗り通したといっても過言ではない。乗っている時間は短いものの「働く」ということについて考えるのは、エビ反りを解放されてホームに降り立ったあとだ。人の流れに乗ってホームを歩き、エレベータの長い列に並び、改札を出てさらに歩きながら、禅問答のように「これってなんなのだ」と頭で繰り返す。
いつか思い出に変わって懐かしく思い出す日があったとしても、悶々としたことも一緒に美化されずに覚えておきたいと思う。
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