現場対応力

　シルバーウイークであるが、当方にとっては夏休みである。本来ならばラスベガスでチマチマ賭け事をやり、アウトレットで買いまくって、ショーを見てダラダラと過ごしているはずであった。
　いつまでも同じようにはいかないのは、世間の状況だけではなく、本人の対応力もある。ここ数年、海外に行っていない。そうすると次に行けるだろうかと心配になるのは、ESTA申請、長時間フライト後の入国審査、乗り換えなど精神的にぐったりする事項を超えられるかということである。やはり遊びには仕事以上？に体力も必要であるが、現況認識力もいる。いつの間にか変わってしまった空港やホテルやカジノのシステムを理解できるかということになる。「なんだ？それ？」と感受性の悪さが露呈し、人がいないモニターの前で何をどうしていいやらわからなくなる日も近い。
　先日知り合いの高齢の女性が、銀行ATMで振り込みをしようとして、振込先を登録していたのに初めから設定し直しになっていて、後ろに人は並ぶし焦ってしまい、結局取り消しをしたという話を聞いた。彼女は86歳である。ATMでも高齢者には厳しい状況があるが、だからといって銀行の窓口では手数料が高くなる。
　世の中が便利になっているようで、横文字世界のアプリありきで、反って複雑にしていまいかと時々思ったりする。