気になって…

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 朝からゴミ袋3つ可燃ごみを出し、洗濯、片付けをしてひと働きして、新聞の下段の新刊広告を見ていて、ふと思った。以前夕刊に掲載された小説の終わりが気になっていたなあと。途中から読み始め、最後の一週間分が読めなかったので結末を知らないままだった。本として出版されたのは知っていたが新刊であるため図書館にはない。本屋で買って読むのも半分以上は読んでいるので、買うのもなあと思っていたが、ひらめいた。国会図書館である。あそこには日本で出版されたすべての本や雑誌がある。新刊かどうかは関係ない。
 というわけで国会図書館東京本館にでかけた。ドアツードアで30分である。会員登録しているので入館はすぐできる。国会図書館は貸出しないが、新刊であってもあれば館内で読むことができる。最近は事前予約制になっていたが解除されている。
 館内に入ると、ロッカー室へ行って、コートや鞄をしまう。館内用のビニールバッグに貴重品は入れて持ち歩く。ロッカーは100円であるが、戻ってくる仕組みだ。ビニールバックを持って会員証をタッチして中に入る。平日なのに結構人がいる。端末がテーブルにいくつも並んでいるので、空いている席を見つけて座る。リーダーにカードを置いてログインする。そこから借りたい本を探してあればネット上のカートに入れる。目的の本はあったが、もう一冊、今朝新聞で見た猫の本もカートに入れた。それで決定して貸出申し込みボタンを押すと20分くらいでカウンターに届く。国会図書館は書庫には入れないので、係の人が準備することになっている。その間に館内のカフェでランチする。カウンター近くの到着確認端末にカードをおけば届いているかわかる。2冊受け取って館内の開いている席で読む。
 すっきりした。物語の結末がわかったからである。建物は古く重厚な感じで天井も高いので解放感がある。読んだ後伸びをした。通路の端にも椅子があって、若者が漫画の本を読んでいた。その前の女性は雑誌である。 国会図書館に来たのは久しぶりであった。6階の食堂は閉鎖され売店のお弁当を食べられるスペースだけが残っていた。
 本を返却して図書館を出た。滞在は3時間半、本当はもっとゆっくりして他の雑誌とかも見たかったが、洗濯物を取り込み、アイロンをかけ、おでんを作るという任務?もあって帰った。国会図書館は年齢を問わず調べものをしている人も多いが、かならず一人で集中している。そこが心地よいのかもしれない。

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