時制の一致

ブログ

 ボケているわけではないだろうが、老親と話していて、過去の話と現在の話がごっちゃになっているときがある。本人は過去の話をしているようだが、今の話のようにしゃべるので聞いている方がわからない。そして話にすでに鬼籍に入っている人が出てきて、ようやく過去の話か、とわかる。自分の頭の中でストーリーはできているのだろうが、説明を省くので聞いている方はさっぱり話がわからないということになる。
 介護のプロは「そうねそうね」と聞いてくれるようだが、家族ではそうはならない。そして話によっては何十回も同じ内容を聞くことになる。本人に何回も話しているという感覚がないのかもしれない。
 何回も同じ話をするのは高齢者に限ったことではない。同年代にもいたりする。さすがに時制の混同はないが「またでた」と思う話である。同世代にいるということは、自分もやっているかもしれない。最近外界との接触が少なく話題性がないので、なおさら危ない。
 それを防ぐためには相手にしゃべらせることであろう。ただしゃべらせるとそれこそ同じ話になることがあるので、質問をするのである。質問をして答えている間は、リフレインはない。
 しかし、自分に質問力がなければ続かず、繰り返しと時制のない話に付き合うことになる。自分の力量も試されている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました