20数年ぶりに友人に会った。また会えなくなるなあと思うと慌てて連絡を取ったのだが、そういう不義理がいくつかある。
友人の方は、小さかった子供たちは一人は結婚し、もう一人は大学を卒業して就職していた。そんな歳月の長さであった。友人はやっと金銭的に解放されたと喜んでいた。学資だけで大変だったらしい。家も夫婦二人だけの生活になって、友人は週3回のアルバイトを大学の医学部研究室でやっている。それでもできれば働きたくないといっていたが、家から徒歩で通えるといっていた。
久しぶりに赤坂で会ってランチを食べていたのだが、友人が迎賓館が近いのでいって見ないかといったので訪ねることになった。そういえば行ってみたいと過去に思ったことを思い出した。すっかりそういう存在があることすら忘れていたのだ。
再開された見学に多くの人が詰めかけていたらしいが、天気が悪く平日ということで貸し切り状態であった。ボランティアの説明者も暇そうでいろいろ話しかけてきて、こちらもバカな質問をして楽しんだ。
どこか行っておきたい場所というのは、いつか行こうとか思っても行くことはないのである。それ以前に忘却してしまうことさえある。また、どこに行きたいか考えても時間ができると案外思いつかないものである。
思いつかない

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