実りを求めて

 6月になったなあ、と思っていたらもう一週間たってしまった。雑事に追われてとっぴんしゃん?というところだろうか。
 世の中は米騒動である。いろいろなことが起きるなあと少し離れてみている。右往左往してもしょうがない。ただ、コメが高騰してから、自分自身、ご飯を食べる量が増えているのが、これまた不思議なところである。「ない」と思えば途端に愛着もわいてくる。そう思うと当たり前と思っていたことこそ、当たり前ではないことに気づく。
 田んぼに水が入りだして、田植えも始まっている。適度な雨と適度な暑さと、風水害なく育つことを多くの人が望んでいるだろう。農作物を作る人の偉大さとありがたさを感じているのは私一人ではあるまい。
 スーパーに行くたびに、いろいろなものが値上がりしている。調味料に対しても「ブルータスお前もか」という心境になってくる。それでも口に入るものがちゃんとあるということはありがたいことである。
 ピーマンとなすびの苗を買って植えてみた。どちらもたわわに実ることを夢見ていたが、翌日には新芽はナメクジの餌となって食い荒らされていた。奴らは夜出没して昼間は隠れているらしい。苗1本育てるのさえ、難しさを感じている。
 にわか仕立ての農耕民族は苗の死守に毎日格闘中である。すでに、たわわの夢は破れたが。

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