夢の中

 時々夢を見るが、ほとんど覚えていないことが多い。夢を見ている時「ああこれは夢だな」と映画を観ているように達観して見ていることもある。そういう夢を「明晰夢」というらしいが、夢を見ているという前提なので焦ったりしない。
 しかし、先日不覚にも二度寝してしまい、その時に見た夢の内容を覚えている。どんな夢かというと、実に奇妙である。
 プーチン大統領の側近に「モル濃度」の計算を一生懸命説明しているのである。側近が誰だか知らないし、実在の人物とは思えないが、心では冷や汗をかきながら、平然と説明しているのである。側近の向こう側にはプーチン大統領がいて、時々ちらりとこちらを見ていて、その背景にロシアの国旗が見える。ひと通り説明が終わると、溶液の濃度の「規定度」の計算を出題されて必死で解いているが、訝しがられているところで目が覚めた。
 寝る前にワールドニュースを見たわけでも、化学の教科書を見たわけでもない。それこそ自分の脳はどうなっているのだと訝しがったりする。お陰でいつもより30分寝過ごしてしまった。
 昔から変な夢を見る。全く見たこともない人が現れたり、尻尾にリボンを結んだ恐竜がでてきたりする。子供のころは「銀河」にダイビングして吸い込まれていく夢を何度も見た。まあ夢の中の私は想像力とユーモアに満ちているが、そんな夢を見た日はなぜかぐったりするか、いつもはやらない失敗が多い。その話はまた明日。

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