勤労の人

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 勤労感謝の日である。祝日であるが、今のところ無職には「休みだ!」という喜びがない。今日は「勤労」に感謝する日であるから、日頃から「勤勉に働いている」ことが前提だろう。
 さて、今リフォーム中の我が家であるが、大工さんは日曜日と第三土曜日のみが休みで、祝日は関係ないとのことであった。一人の大工さんが、いくつもの現場を掛け持ちしているらしい。
 電気工事やクロス張りの時には別の現場で組み立て作業をして、一日のうちにあちらこちらの現場を回っているということだ。水道屋さんも電気屋さんも建具屋さんもそうである。
 だから、うちのリフォームでもいろんな人が入れ代わり立ち代わりでやってくる。現場の進捗を確認するために10分だけ様子見の人もいるし、木材やパネルを切ったりするための作業場所があるかどうか確認だけして去っていく人もいる。つまり、前の作業の進み具合で、自分の仕事の出番を図っているのである。
 先日、様子見でやって来た水道屋さんは「今やれる」と思ったらしく、即座に道具を出して自分の仕事を始めていた。道具はいくつかの現場分を車に積んだままであるらしい。
 建具屋のおじさんはすでに後期高齢者の域に達している。というのが築40数年の我が家の建具を新築時に作ったとおっしゃった。バリバリの現役で工場長と呼ばれているが、物静かな職人という感じである。まさに勤労である。こういう人に勤労感謝する日であるに違いない。あっぱれ!

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