借り物の箱

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 在宅ワークが長くなっているが、それでも会社へ出社する。会社が移転してから在宅が増えたせいもあって、出社してもどこか間借り感が否めない。
 自席がなく、フリーアドレス制でいろんな人がばらばらにいる。同じ会社であっても知らない人が一時的に周辺にいるのは落ち着かない。前に座る人がどこの誰だか知らないことも多い。フリーアドレスは交流のなかった人とコミュニケーションを図ることができる、なんていうのは絵空事である。透明パネルで仕切られているし。
 反対に固定席の人もいる。人事などのコーポレート部門である。そういう人たちに自席があるのはもっともだと思う。秘匿することも多いからである。しかし、同じ部署の人が固まっているので、結構おしゃべりをしている。うるさいわけではないが、そこだけ異次元というか、昔の職場風である。そういう部署は昔からいる古株みたいで、こちらは新参者のようにも見える。いつだって新参者は居心地が悪い。 コートをかけるところも鞄を置くところもないのだから。
 分断は世の中の流れなのだろう。そこから生まれるものは徹底した個人主義と無駄のない世界である。だがハンドルだって遊びがないとスムーズなパワステにはならないと思うがどうだろうか。

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