連日の30℃超えの猛暑で体調を崩す人が多い。決して自分も身体が強い方ではないが、介護は月月火火木金金であるから、具合が悪いなどといってはいられない。
この暑さに、生けた花もすぐぐったりして水が腐ってしまう。菊の花は茎がすぐどろどろになって水が濁ってしまうが、そんな中、しっかり水を吸い上げて咲く花がある。百合である。
今はうすくピンクがかった百合を生けているが、良い香りが玄関に漂っている。買ったときは蕾が5つほどあって、今は順番に4つが大きく開いた。但し、雄蕊の花粉には注意が必要で、色が何かに移ってしまうと、なかなか取れない。
先日知人の家にいったら、黄色い百合と赤い百合が庭に咲いていた。深紅の百合は初めて見た。とても珍しいので、尋ねてみると亡くなられたお母さまが通販で苗を買って植えたものらしい。亡くなった後誰も手入れもせず、放っておいたら黄色と深紅の百合が今年も咲いたということだ。どちらの百合も外の人に見てくれとばかり、庭の柵から数本出ていた。
百合には数々の種類があるようだが、開くとゴージャスである。そして開いた後もしばらく楽しむことができる。知人の庭の百合も、故人を偲んで長く咲いているのかもしれない。
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