老親は時代劇の再放送をよく見ている。「鬼平犯科帳」や「剣客商売」などがお気に入りらしい。主演の中村吉右衛門氏も藤田まこと氏も鬼籍に入っている方である。
時代劇は1話完結で45分程度であるが、これが高齢者にとってはいいようだ。映画のように2時間では長すぎるのである。なぜなら集中が切れて途中で寝てしまうからである。またストーリーが単純であることも大事である。悪い奴は顔つきや態度でわかりやすく、理解しやすい。主人公の取り巻きも決まっているので、「これだれだっけ?」ということがない。
再放送なので一度は見ていると思うのだが、毎回新しい話のように新鮮に見ているのが不思議である。そういう高齢者が多いのか、再放送が多い。
BSなどで放映される映画を録画してみていることもあるが、モノクロ時代の映画か、西部劇を好んで見ている。途中で寝てしまうので、巻き戻して見ているが、やはり内容が単純で分かりやすい。人格が崩壊しているような複雑な人間は出て来ない。
現在のドラマは非現実的な設定や複雑な人間関係、ユニセックスな登場人物などがあって、高齢者には理解しづらいのかもしれない。
などと思っていたら、昭和のドラマの方がサイケデリックな悪党が出て来ないし単純明快でいいやと自分も思ったりすることがあるので、やはりシニア域にいるのであーる。
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