消えゆく街に

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 美容室の帰り、ぶらぶらと散策しながら歩いていた。結構な人出があるようにも思えたが、意外に街がさびれているのに気づいた。
 ちょっと大通りを外れると、張り紙が出て閉まっている店舗や、店舗だけでなくビルごと閉まっているところもある。そこに何があったか、もう思い出せない。
 にぎやかな通りを離れたところからみれば、賑わいはほんの一部であることがわかる。間違いなく街は縮み始めている。新規の建物ができたとしても、人が集うような場所ではなさそうだ。
 ゆっくりできた喫茶店も、美味しい和食の店も、舶来品の店もみんな無くなってしまった。その跡は伽藍洞である。新しくできるものより、消えていくものの方が多く見えるのは衰退といえるだろう。
 人出も、行き場を失った人の重なりのようでどこか虚しさを覚えた。

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