宅配便のサービスで荷物を引き取りに来てもらうために電話をした。ダイヤルしながら、AIがでてくるな、と心構えバッチである。
最近のAIはこちらのナチュラルスピードの会話に対応できるので、普通に住所や電話番号をいえばいい。AIが間違いないか聞き返してくるので「はい」「いいえ」「わかりました」など答えればいい。
AIの声もほとんど人と変わりがない。昔、他の音声ではなまっていることもあったが、今はスムーズである。普通に会話すればいいのだが、なぜかこちらの返事は非人間的な声というか、棒読みあるいは抑揚のない声になってしまう。相手が機械なので分かりやすくいった方がいいということもあるが、どうしてもフレンドリーな会話にはならない。こちらの方が機械的な音声になってしまう。そして、向こうが聞き返してくる住所の部屋番号などが聞き取れなかったりするので、人間として情けない。
養老孟司先生によれば、AIが人間に近づくのではなく、人間がAIに似てくるらしい。人間的な会話のできるAIと人間的な会話ができなくなる自分がまさにこのパターンかなあと考えてしまった。
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