ついでの矛先

　昨日、大型書店へ行った話を書いたが続きがある。折角来たのでと、近くのデパートを徘徊して友人の誕生日プレゼントを購入し、ついでに自分用のカーディガンも買った。カーディガンはダラダラとデパートを練り歩いて、なんとなく見ているうちに買いの「ゴング」が鳴ったのである。「ゴング」が鳴るというのは、前々から探していたものがジャストミートした時である。しかしこれには「今、買う？これを買いに来たんじゃあないよね」という疑問も少なからず沸き立つ。過去に「あの時買っておけばよかった」という記憶が蘇ると、２ラウンド目の「ゴング」が鳴ってカードを切るのである。これを言い訳ともいう。
　重い本は持っているし、買い物も増えた。どっと疲れが増して、折角来たので（パート２）と普段作らない天ぷらでも食べるとか天ぷら屋に入ってランチした。久々の揚げたての天ぷらに舌鼓を打ち、満足度はマックスと化した。 　
　しかし、デパートを出た時、腹は膨れたが懐は寂しくなっていた。こうして、散財の休日は終わっていくのである。