写真の断捨離3

 さらに2冊のアルバムを処理することにした。前回の5冊に比べれば楽だと思っていたら、そんなことはなかった。
 1冊は、中学生から高校生時代の写真である。アルバムにべたーっと張り付いていてなかなか取れないのである。しかも残そうと思っている写真を破かずに剥がすのはとても時間がかかる(諦めて破り捨てたものもある)。40年以上張り付いていたのであるから、しょうがない。中学生の時の修学旅行の集合写真が場所ごとに出てくる。京都・奈良に行ったものだが、当時は旅行に地元の写真館の人が同行していてやたらと写真があるのである。集合写真もカラーとモノクロがあって、モノクロの方が簡単に破けてしまう。
 クラス全体の写真が何度も出てくるので、これはだれだれさん、これはだれだれ君と記憶も蘇り、私にはセーラー服が似合わないといった男子のことも思い出した。(ちなみに現代国語の教科書で叩いて報復したら、「つい正直な気持ちがぁ…」といったのでさらに定規で報復したが、それ以来なぜか仲良くなった)
 もう一冊は、「結婚式特集」か?と自分でも思うくらい、友人知人の結婚式の写真である。別にそれだけを集めたのではない。ある期間に結婚式が続いているのである。うーむ、寿貧乏時代である。ご祝儀とヘアセット・着付のオンパレードであった。スピーチの写真もある。何をしゃべったのか全く覚えていないが、振袖を着てしゃべっている。
 写真を見て思い出したが、人様の結婚式にはたくさん出席させていただいた。今となっては金屏風と、でっかいウェディングケーキとゴンドラとドライアイス、キャンドルサービスが懐かしい。今時の若者でそんな結婚式をする人はいないだろう。
 シュレッダーは大変だったが、時代を物語る背景はそれなりに面白かったのである。

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