先日、アルバム5冊分の写真を断捨離した。1割程度を残したわけだが、シュレッダー廃棄の写真は500枚以上に及んだ。結構な数である。電動式シュレッターなしでは難しかったであろう。
写真は個人情報に当たるので、細断することにしたのだが、やはり写真を切り刻むことをちょっとためらったりする。自分以外の人も写っているからである。
そこで、半透明のビニール袋を用意し、細断したものはその中に入れた。そして粗塩をふりかけ「ありがとうございました」といって袋の口を縛って、燃えるごみに出した。
写真にはもう会うことはないだろうと思う人も多数いた。顔はわかるが、名前の出て来ない人もいた。こんな場所で撮影したのかと思う写真もあった。
手元に残した写真の中にも、もう会うことはないだろうと思う人ももちろんいる。ある時期に時間を共にし楽しい思い出があった、それだけでいいかと。
昔の写真を見て、今の方がかなり「あくどい」ことに気づいた。言いたいことをズバズバいい、人に厳しく自分に甘い。そして素直さとかけ離れて何か勘ぐってしまうような性格に落ちている。歳月はシワや染みを増すが、心にも翳りを落としているのは、私だけかもしれない。そんなことを思いながら袋に断片を詰めて処分した。
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